今回は、薬剤師/セラピストとして活躍する早野実希子さんに「40代からのカラダケア」をテーマにアンケートインタビューを行いました。
早野実希子さんは、薬剤師として北里研究所東洋医学総合研究所に勤務し、東洋医学と漢方の研究に従事。その後ロンドンに留学し、ホスピスや数々のプロフェッショナルサロンブランドでセラピストとしてトレーニングをする傍ら、美容と健康学に関する英国上級国家資格など10以上の資格を取得したという経歴の持ち主。
帰国後はボディ&マインドの内外美容を提唱するサロン「アプソリュハービン」を設立。西洋及び東洋の医学的薬学的観点から、独自の手技メソッドで多くの女性のボディコンディショニングに携わっています。
早野さん自身が40歳を向かえて実感している変化や実践しているケアについて伺いながら、いきいきと輝く生活を送るためのヒントをお届けします。
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睡眠が足りないと、前日の疲れを翌朝に感じることがあります。 睡眠以外にも、毎日の食事の栄養バランスには気をつけています。 |
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カラダと同じく心も睡眠が不足すると疲れやすくなります。さらに寝る前にネガティブなことを考えたり、くよくよしたりすると質の良い睡眠を得られず、眠りが浅くなったり、悪い夢を見たりするので、寝る前にはポジティブな発想を心掛けています。 女性は生理前のホルモンバランスの変化から気持ちの変動も大きくなりがちです。私はそんな時、自分の体質に合った漢方薬を服用しますが、そのほかのケア方法として、右の胸の下あたり(ちょうど肝臓がある付近)を保冷剤などで冷やすと、イライラを鎮めることができます。これは、東洋医学理論で「怒り」の感情と関連があると考えられている「肝」を鎮める方法で、大変有効です。 そしてプラスの変化もあります。 |
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幸いにも私はサロンのセッション(お客様のトリートメントを行うこと)を通して、毎日様々な分野で活躍されているお客様と出会い、有意義なお話を伺うことができる環境にいます。 また40代にはいり、自分自身が「やりたいことに向き合えるのは果たしてあと何年か?」と考えるようになったことで、これまで自覚していなかった底力が出てきたのを感じます。 |
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私は元気を出したい時は、フェイシャルマッサージやパックをします。
特におでこのタッピングマッサージはストレスリリースの為にも大切なので丁寧に行うようにしています。おでこを下から上に、内から外に、トントントンとリズミカルにマッサージすることで、気分が前向きに。ホルモンバランスの不調による心理的な落ち込みや更年期障害に悩む女性にもおすすめです。
日本では、アンチエイジングを目指した美容が主流ですが、欧米では、グレイスフルエイジング(美しく年を重ねる)という発想が根底にあります。
日本女性の多くは、年齢を重ねることを後ろ向きに捉えがちですが、欧米の女性は年齢を重ねることで得た風格やシワ、たるみを、若い女性にはない誇りであると考え、自信に満ち溢れています。
年齢に伴ってあらわれる様々な変化に一喜一憂するのではなく、それも自分自身であると受け入れ、自分を愛する気持ちを持ち、皆様に素敵な40代を過ごしていただきたいと思っています。
そして、人と比べる人生ではなく自分自身の人生を謳歌していただきたいと思います。